緩和ケア病棟の患者さんへの接し方・看護師の悩み

緩和ケア病棟の患者さんへの接し方・看護師の悩み

「大丈夫」と言ってもいいの?

 

緩和ケア病棟では多くの患者さんが病状を認識し、いずれ訪れる「死」を
受け入れている方が少なくないのですが、心の底では多くの患者さんは死を恐れています。
その気持ちをできるだけ和らげるのも緩和病棟のナースの大きな役割です。
死を直前にして多くの患者さんの思う「死にたくない」という感情
明日、死んでしまうかもしれないという不安や恐れ、私たち看護師は
安易に「大丈夫」等といってもいいのでしょうか、といつも悩むナース達・・・

 

 

患者さんは人それぞれ、個々に違う「生」への執着・・・

 

「生」への執着は人それぞれで、長く生きたからもういいや、というものでもないようです。
むしろ長くいきたからこその執着のある方も多くいますし
その反対に植物人間で生き続けるよりも早くあの世へ行ってしまいたい、という方も大勢います。

 

なのでこれでいいという答えはなく、死というのは誰しもがたどりつく初めての体験。
予想を超える、個々の思いがあるのです。
そしてそれは看護師の力ではどうにもできない事も多々あります。

 

なのでその患者さん自身の思いを尊重して、否定をせずに肯定する。
時には「大丈夫ですよ」と言ってもいいと思います。
気休めと言われても患者さんは心が少し元気になるかもしれない、
安らぐかもしれない、それは言っても仕方がない言葉なんかではないはずです。
例え気休めだとしても、患者さんの心を少しでも楽にするのも看護師の役割なのです。

 

 

 

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